2600系(電算記号 Q)
長距離急行に使用されていた2200系を置き換えるために製造された形式で、4ドアながらオールボックスシートとした系式。
扉間に補助座席も設置し、トイレも4両編成は2ヶ所・2両編成は1ヶ所設けられており、急行利用のほかに団体利用にも考慮した車内設備を誇る。
2610系・2680系が車体更新の際にロングシートやL/Cカーに改造されたのに対し、この系式では更新後もそのままの車内設備が残されたが、このことが災いし2001年3月のダイヤ改定を持って3編成が定期運用から離脱し、予備車扱いとなった後、2002年5月までにこれらの編成は廃車。
残った一編成も名古屋線の予備編成として、他の急行系車両の検査時代走として活躍していたが、この車両も2004年1月に廃車され、形式消滅となった。


2600系外観   撮影日(2003/05/16 松阪駅)
2600系車内写真(その1)
オールボックスシートの車内で、座席背面には収納式の補助席が設けられています。
座面がやわらかくボックスシートの上部もクッションとなっており、座り心地は良好ですが、シートピッチが狭いため長時間乗車はつらいかもしれません。
2600系車内写真(その2)
運転席後ろの座席は、背ずりがなくなっています。
2600系車内写真(その3)
補助席の拡大写真。
団体利用時のみ使用可能で、補助席使用時は客用扉の開く幅が狭くなります。
2600系車内写真(その4)
座席の拡大写真
通常のボックスシートとは違い、腰部も直角になっているのが特徴です。
2600系車内写真(その5)   (※拡大表示は縦向きに表示されます)
和式便器のトイレです。
2600系車内写真(その6)
トイレ前面に設置されている、トイレットペーパー・脱臭剤・ゴミ箱・握り棒です。
2600系車内写真(その7)   (※拡大表示は縦向きに表示されます)
手洗い所です。
足元のペダルを踏むと、水が出る方式です。
2600系車内写真(その8)
運転席上にある号車表示のサボ入れ
これも団体利用を考慮した設備です。



2600系編成表
編成名(編成記号)編成(←上本町・名古屋 宇治山田・鳥羽→)所属備考
2601F(Q01)2701-2651-2751-2601高安2001年03月休車(五位堂留置)→2002年02月廃車
2602F(Q02)2702-2652-2752-2602富吉2001年03月休車(富吉留置)→2002年05月廃車
2603F(Q03)2703-2603富吉2004年01月廃車
2604F(Q04)2704-2604高安2001年03月休車(五位堂留置)→2002年02月廃車




2600系・その他の情報
編成名内容
Q02(2602F)02/05/28 高安北車庫にて廃車解体




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